ご近所付き合いというコミュニティのカタチ。 NHサークル紹介 vol.1「湘南会」
はじめに。
NHには仕事、プロジェクト、学びなど様々な活動がありますが、その一つにサークル活動というものがあります。同じ趣味や興味関心の人たちが集まって行われるサークル活動。これから何回かに分けて、どんなサークルがあって、どんな活動をしているのか?を紹介していきたいと思います。
記念すべき第一回、紹介させていただくのは「湘南会」です。名前を見てもわかるように「湘南」をテーマにしたサークルです。現在、メンバー数は30名程度。そのうち鎌倉逗子葉山江の島茅ケ崎を中心に、西は湯河原から東は横須賀西部あたりまで含め、広義の湘南に住んでいる方が15名以上。そのほか、ゆかりがある方や湘南を愛する方、湘南に憧れる方たちなども集まっている。今回は、5月に行われた葉山でのオフ会とオンラインミーティングにお邪魔しながら皆様にお話を伺いました。
湘南会とは??
まずその始まりは、NHが発足して1か月ほどたった2021年2月16日。湘南の海が最高に似合う男、久保卓さんが世話人となり湘南周辺にお住まいの人たちに声をかけ発足。NHでサークル活動が始まると聞いて真っ先に手を挙げたつもりが、サークルとしては2番目の設立だったとのこと。設立の目的は、湘南地域の情報交換などが中心になっているが、それだけではなく、地域を盛り上げることも目的としている。だから地域に貢献できる活動としてボランティアも行うし、ビジネスにつながる活動も企画している。また「NHという制度は最終的には10年経つと終わってしまうけど、それが終わっても地元で付き合える仲間をつくる」ことも目的としているところが面白い。
メインの活動としては2週間に一度オンラインミーティングを行っているほか、facebookのグループ機能を使い、レストランやラーメン屋の情報やみんなで撮った写真などを共有している。とくに面白かったのが釣りに行ったメンバーが「釣ってきた魚がたくさんあるのですが、取りに来てくれる方に差し上げます!」という呼びかけに対して欲しい人がすぐに取りに来たというエピソード。突然、メンバーが釣った新鮮な魚が晩御飯に並ぶというのが、いかにも湘南のご近所付き合いっぽい。都会で失われてしまった地域コミュニティの豊かさや良さを感じる。
また、地元でのボランティア活動にも熱心で、みんなで声を掛け合って、「海岸の清掃」や「放課後デイサービスのクリスマス会の参加」https://cococolor.jp/umiyamajikan_220414
など様々な活動に参加している。活動の幅が広く、地元と関わりながら地元をより良くしていきたいというメンバーの思いの表れのようである。
オフ会が魅力的!!
毎回違う会場で行われているオフ会が最大の魅力だ!
特筆すべきは、オフ会の充実ぶりである。これまでに4回開催している。
オフ会の場所が、毎回違いおしゃれであるのも湘南会ならでは。
第1回が2021年4月。逗子の古民家を借りて行われ十数名のメンバーが参加。
第2回が2021年7月。このときは逗子海岸の海の家が会場。
第3回は2022年の新年会。この時の会場は参加メンバーが作った
「Cの辺り」という茅ヶ崎のコワーキング&ライブラリースペース。
https://be-inc.life/cnoataritop
第4回目が今回。葉山の古民家を借りて行われた。この時は、海で釣りをして遊んだり、みんなで食材を買い出しにいったり、カメラ片手に海に行ったり、BBQをしたり、各自が参加できるタイミングからゆるく参加していく。酒のツマミとして出されたのは、メンバーの奥様が始めたお菓子屋さんのお菓子。夜10時を過ぎたくらいに駆けつけたメンバーもいた。これらの活動の中でメインとなるのは、お酒をいただきながら、じっくり語らう時間。
「このチーズ、すごい美味しいけど、どこで買ったの?」「駅前の…」という会話でメンバーたちが盛り上がっているのは、なんだか不思議な感じがする。もちろん仕事の話をすることもあるが、それは一部に過ぎない。波の情報もグルメの情報も不動産の情報も互いの家族の情報もある。ここで行われる会話のネタは実に幅が広い。
リアルに会い、ゆっくりと語りあう時間がある。このためメンバー同士の親密度が一回のオフ会で一気に高まる。会社に居たときから知っている人もあれば、NHではじめましてのメンバーも居る。上司・部下の関係や同じ部署や同期の関係などもあるが、ここに来ると年次も年齢もほとんど関係がなくなる。同じNHには所属しているが、「ご近所の飲み仲間」という関係が一番しっくりくる。
これから湘南会はどうなっていくのか?
メンバーの皆さんに今後の湘南会でやりたいことなど質問してみると、「漁港フェス」「海の家の出店」「この地域のいろんな会社や人とつながること」など様々な答えが返ってきたし、どれも面白そうで参加したくなるものばかり。
そんな中で一番多かったのは「リアルな拠点を作りたい」という声。これがコワーキングスペースになるのか?飲食店になるのか?海の家になるのか?いろんなカタチが考えられるが、いつもそこに行くと誰かがいてくれる。知らず知らずにみんなが集まってくるような場所、そんな拠点を持つことがこれからの夢だそう。
この顔ぶれを見ると、意外と早く、しかも、スゴく洒落た拠点ができるのでは?と思えてくる。そして10年経ってNHがなくなっても、多分メンバー同士で、「あの新しくできたイタリアンレストラン行きました?今度行きません?」「いいねえ」などと会話をしているのだろう。そう思うと、それはそれでNHを超えた繋がりになっている。
コロナ以降、リアルに人に会うことが減ったが、この「湘南会」は、やっぱリアルだよね!の面白さを味あうことができるサークルであり、地域コミュニティの新たなカタチのように感じられた。