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町工場でカイゼンをした少年時代の話。

町工場でカイゼンをした少年時代の話。

実家は東京の下町で小さな町工場を営んでいた。 創業100年近い鋳物(いもの)屋である。いまはよそへ移転してしまったが昔は自宅の隣に工場があって、そこでさまざまな金属部品をつくっていた。木や砂でできた型にドロドロになった熱い金属を流し込み、冷えたところで取り出す。その後削ったり磨いたりして部品として出荷する。 金属はいろんな種類があって僕は真鍮が好きだった。金色で綺麗で、たぶん5歳くらいまでは金(ゴールド)だと思っていた。工場の一角には壊した砂型でできている高さ3メートルほ

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