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【特集】NH230人が見たい世界

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NHの人々が何を今思い、何を未来に描くのか、外部の人間から迫ったインタビュー。聞き手:本間美和
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#クリエイティブ

【棚橋芳雄の見たい世界】断れない男のたどり着いた仕事観。心地よい空気の中から、誰かが答え出す、それでいい。

【棚橋芳雄の見たい世界】断れない男のたどり着いた仕事観。心地よい空気の中から、誰かが答え出す、それでいい。

ファッションとグラフィックデザインの熱にうかされた高校生時代。広告年鑑をボロボロになるまで読み、広告業界のスターたちを追いかけた大学時代。

憧れてやまなかった広告の世界に身を置き、夢にまで見た広告賞を取り、絶頂の27歳から、50歳になる今日まで、ゆっくりと自分のスタイルを創ってきた。自信なんてないし、今だにいつも緊張する。頼まれると断れない、ノーと言えない日本人ですよと頭をかきながら笑う。

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【阿部光史の見たい世界】デジタル時代に、世界中の人がカルタで遊ぶ。新しくて懐かしい「不易流行」が未来のクリエイションを創る。

【阿部光史の見たい世界】デジタル時代に、世界中の人がカルタで遊ぶ。新しくて懐かしい「不易流行」が未来のクリエイションを創る。

ーー「見知らぬ土地の話を聞くのが病的に好きだった」。

村上春樹の作品で阿部さんが一番好きだという『1973年のピンボール』の冒頭はこの一文で始まる。

電通時代、CMや広告映像のヒットメーカーとして活躍した阿部光史さん。彼は幼少期から、知らなかった世界と出会うことがたまらなく好きで、その喜びから生まれる熱によって突き動かされるようにモノづくりを続けてきた人だ。

阿部さんが敬愛する、冨田勲さんと

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