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写真・俳句展『福島の今を見てきた聞いてきた』を開催いたします

この3月で東日本大震災発生から12年となります。
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

3月8日(水)~4月10日(月)まで人形町engawa galleryでは、今も帰還困難区域が残る福島県富岡町を中心とした地域の、過去から未来につながる姿を映す写真・俳句展『福島の 今を見てきた 聞いてきた』を開催しています。

私たちは2021年からNew Horizon Collectiveに加わり、会社員時代には発想しなかったこと、会社員時代を経た今やりたいことを少しずつ実践しています。
私たちはそれぞれ被災地を時折訪れていましたが、福島県の原発事故の被害の大きかった地域は訪れる機会がなく気になっていました。そこでこの一年間、浜通り(主に富岡町)を訪ねてみました。震災に遭い、いきなり避難生活が始まり、その長さや展望が分からない中で暮らしを積み重ねていくとはどういうことか、年月が経ち少しずつ帰還可能になっても元通りとは違う、どんな町になっていくのか、戻るべき、戻りたいところなのか、戻れるところなのか、分からないことだらけでした。
原発の廃炉作業の見学ツアーに参加したり、「私たちにできることは何かないか」と考えながら、故郷に戻った方、新たに移住された方にお話を伺ったり、移住促進のためのセミナーに参加したり、 Google alert に設定したニュースを日々見てきました。
 
今できることは、私たちが見たり聞いたり感じたことをここで発表することだと思い、 現地で撮影した写真に言葉(俳句)を添えて自分達なりの表現として展示することにしました。
この機会に福島県浜通りの今を感じていただければ幸いです。

(参考資料) ●震災で亡くなられた方は昨年3月9日までで15,900名(宮城県9,543人、岩手県4,675人、福島県1,614人、茨城県24人、千葉県21人、東京都7人、栃木県4人、神奈川県4人、青森県3人、山形県2人、群馬県1人、北海道1人)●行方不明者は2525名、(宮城県1,214人、岩手県1,111人、福島県196人、千葉県2人、青森県1人、茨城県1人)、震災関連死者数は3775人、と報告されているそうです。 Wikipedia 警察庁によるまとめ ●全国の避難者数は昨年11月1日時点で31,438人、うち福島県から県外への避難者は21,392人、福島県内への避難者数は6,392人です。~復興庁および福島県復興対策本部の資料より

田代浩史
ニューホライズンコレクティブ合同会社
プロフェッショナルパートナー

「課題や困難があるのは私たちだけではない」富岡町に戻った漁船の船長の言葉で、私は福島を特別視するのを止めることができました。どの地域でもどんな人にも生活の中に課題や困難はあります。だからこそ他の人の苦しさを理解することができると思います。この写真・俳句展を見ていただいた方にも、同じ思いを共有できると嬉しいです。
川井美奈子
ニューホライズンコレクティブ合同会社
プロフェッショナルパートナー

以前、東北のみちのく潮風トレイルで青森から福島まで少しずつ歩いた際に、福島に入り街並みが震災で変わっていないのに人気がないところは独特の寂しさを感じました。外から見えづらい被害、長い避難生活のある福島を改めて訪ねたくなり今回に繋がりました。ご覧いただく方にも、見聞きしてきたことをそれぞれに感じていただきたいです。

☆会期:2023年3月8日(水)~4月10日(月) 10時~17時 ※土日は11時〜17時、21日(火・祝)のみ休業
☆会場:ニューホライズンパークengawa GALLERY
    東京都中央区日本橋人形町1-5-8 人形町北浜ビル1階
☆入場料:無料
☆内容:2022年から2023年の間に福島県富岡町を中心に訪ね、撮った写真と俳句125点の展示
☆企画:New Horizon Collective合同会社 田代浩史、川井美奈子        
☆制作協力:株式会社精美堂 クリエイティブ プロデュース局 森田優
      株式会社クリエイティブ・マインド 楢崎裕実