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2021年5月の記事一覧

サラリーマンを辞めて陶芸家になる!

その昔、美術大学に通っていた私は、粘土の課題が苦手だった。 特に、粘土でりんごやレモンやピーマンなどをそっくりにつくる、 というのが苦手だった。 平面のほうが、自分をより表現できると思っていた。 大学では、写真をつかって作品をつくっていた。 モノクロフィルムを自分で現像して、暗室に籠ってプリントする。 赤い光がかすかにともる中で、現像液につけた印画紙に ぼんやりと像が浮き上がってくる。 その瞬間を見るのが好きだった。 そのうち、表面が均一な市販の印画紙に飽き足らなくなって

写実表現かイメージ表現か「そっくりなモノは作りたくない」と思っていた私が、考え直したその理由。

私はネコ専門の造形作家です。小さなレジン製のネコを作っています。私は「そっくり」と言われる事に抵抗感がありました。「そっくり」=「本物ではない」と思っていたからです。しかし最近、その思いに変化があり、そのいきさつをお話しさせてください。 今まで目指したのは「写実」ではなく「印象」。私のネコ作りは、猫を写実的に再現するのではなく自分にとっての「猫の印象」を形にすることを目指していました。 その具体的方法は、体は骨格や動きなどを含め写実的に表現し、頭部=顔は、あまり写実的より

農業の現状と問題点を考える。その3:「耕作放棄地」

減少を続ける日本の耕作地。  農業と農地には食料を生産するだけでなく、「多面的機能」という多くの機能を持っています。例えば、うるおいのある景観をつくり出す”景観創出機能”や、いい水や空気を守る”環境保全機能”など。農業従事者が減少する一方で、それらの多面的機能を担う耕作地はどうなっているのでしょうか。  農水省の統計によると、農地面積は宅地への転用や荒廃農地の発生などによって、農地面積が最大であった昭和36年に比べて約162万ヘクタールの農地が減少しました。ここ約50年で、日

人事の結果

前回、「人事の目的はイノベーションを創出することにある」とさらに?ハードルをあげました。 「イノベーションって意味が曖昧だよね」 「それって、人事の仕事?」 「具体性に欠けて、意味わかんねー」 とお叱りをうけるのではとビクビクしていたのですが、いかがでしょうか? そこで、コンテクストを割愛し、さらにわけわからんと受け取られるかもしれませんが、敢えて「目的の到達点」である「人事の結果」について書いてみます。 人事の結果は、ズバリ「イノベーティブなリーダーを創る」こと

伝わらない訳(ワケ、ではなくてヤク)

先日、某企業の経営者が国内外の投資家に向けて行うスピーチの原稿を 推敲して欲しいというご依頼をいただきました。 (話し方で言外の意味や印象がゴロッと変わる部分があったので 最終的には原稿チェックに加えて、デリバリーの指導も行いました) お預かりしたのは、ご本人が日本語でお書きになった原稿と 翻訳会社が訳した英語原稿(こちらは字幕で被せるとのこと)。 それとご本人の雰囲気やスピーチのスタイルを知るために 普段日本語でお話になる様子を収録した動画も一緒に。 これらを突き合わせ、